
日本でもだいぶおなじみになった塩レモンですが、
その発祥がモロッコにあったことをご存知でしたか?
実は今日本で流行っている塩レモンは
本場モロッコでのレモンの塩漬けをアレンジしたものなんです。
今回は塩レモンの由来となった
元祖国モロッコでの使われ方を調べてみました!
モロッコは柑橘類の宝庫!
モロッコはアフリカ大陸の北西部に位置し、
豊かな自然と気候条件に恵まれ、
古くから良質な農産物の産地として知られています。
その地中海に面した温暖な気候もあって、
レモンやオレンジなどの柑橘系の宝庫なんです!
そしてスペインの真下に位置することもあり、
文化的にも影響を受けているのかと思いきや、
非常に保守的な文化なのだとか。
なんでも、
「自分たちが食べている料理が世界一番おいしい!」
と思っているんだとか(笑)
確かに、フランス料理やイタリア料理とは違って、
あまり油や調味料などをあまり使用せず、
素材をそのまま活かした料理が多く見受けられます。
ちなみにこれもあまり知られていませんが、
モロッコはイスラム教を国教としているので、
当然お酒が禁止されています。
そういった背景もあってか、
お酒と共に育ってきたヨーロッパの食文化の影響を
あまり受けなかったのかも知れません。
塩レモンの由来はレモンコンフィ
モロッコでは昔から各家庭でレモンを塩漬けにした
「レモンコンフィ」を作っています。
こちらは日本の塩レモンとはちょっと違い、
上の画像のように、レモン自体に塩を塗りこみ
調理の際にはレモン本体のみを使うそうです。
なので、漬け込む際に使用した塩やエキスを使うことは無く、
そういった意味では日本の塩レモンとは大きく違っています。
それというのも、モロッコではこの「レモンコンフィ」を
調味料というよりは主に肉や魚の臭み消しとして使っているそうです。
先にも書いたとおり、
モロッコでは料理であってもお酒を使うことは出来ないので、
その代替手段として「レモンコンフィ」が使われてきたという
背景があります。
ただ最近では、
この「レモンコンフィ」を作る家庭は少なくなってきているそうで、
市場に出回っている既製品を購入する家庭も増えてきているんだとか。
そしてこのモロッコでの「レモンコンフィ」を
日本の料理に応用できるようにアレンジしたのが、
「塩レモン」なのです。
モロッコではレモンコンフィの作成時に、
「塩はケチってはいけない」
と教えられるそうなのですが、
塩レモンではそのエキスも使用するため
少々塩分を控えめにして作成をするのが一般的です。
そうすることで、塩味を強調しすぎず、
日本の家庭で作られるあらゆる料理に応用出来るのです。
なので「塩レモン」って、
実は結構考えられた調味料なんですよ(^^)